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爆笑問題太田光が選挙特番で大スベリしたことへの感想

追記あり2024年4月

初出2021年11月

 

「政治家は理想を語れよ」と自身の番組で発言していたのが爆笑問題太田光である。太田総理で政治に興味を持つようになったと言われているが、本当のところはどうなのだろうか。

 

TBSの選挙特番で登場し、自民党の二階元幹事長や甘利幹事長などに様々な発言を繰り返し、賛否両論を巻き起こしているようだが、早い話がスベってたようである。

 

「痛快だね!」とか「スカッとした!」などの意見もあるんだろうが、だとしたら、マスコミもそのように書く。決してそうは思えなかったから、無礼だ失礼だということになるのだろう。

 

しかし、太田光の妻であり、事務所社長の太田光代Twitterで擁護している。芸人なんだから多少の手荒なことは勘弁してよとでも言いたげに見える。

 

芸人、コメディアンは社会風刺を行っていくべきで、日本はその文化が薄れつつあるという話もあるが、既存の風潮に対する反抗という点では今も昔も変わっていないように感じる。

 

反抗の対象が政治には向かっていないだけで、芸人やコメディアンは何かに反抗し、それで笑いをとっている。それは政治に興味がないわけではなく、そこに需要がないことを感じているのだろう。

 

「芸人やコメディアンは社会風刺を行い、政治家と対峙するべきだ!」という考えは、「マスコミは権力の監視をする上で必要な存在だ!」、「野党は与党の仕事ぶりを正す存在だからどんどん批判をしていくべきだ!」に近いものがある。

 

ここ10年の傾向を見る限り、芸人は社会風刺を積極的に行うべきだ!とか、野党は与党の暴走を止めるべきだ!みたいな意見は一定の年齢以上の人からしか聞かない。

 

若い人からすれば、なぜ芸人が社会風刺を積極的に行わないといけないのか理解できないだろうし、与党より野党の方が暴走してない?と思っているように感じる。

 

だから、太田光の一連の言動に対し、芸人は社会風刺を積極的に行うべきであることを知る層は一様に擁護するが、芸人が社会風刺しなくたってよくない?と思う層は理解に苦しんでいる。

 

芸人は都合のいいポジションで、政治的な発言で失敗すれば芸人という職業を逃げ道にする。言葉と空気で勝負するのが芸人の仕事なんだから、言葉と空気で失敗したならプロとして手痛いミスであろう。

 

太田光という芸人は手痛いミスをちょくちょくやらかすが、いつも隣に相方の田中裕二がいない時だ。選挙特番に田中裕二がいれば、失礼だろ!と頭をたたきにいくだろう。

 

Aマッソもそうだったが、芸人は発言などの失敗が許されがちである。Aマッソが大坂なおみをネタにした時の言動を政治家が行ったら、おそらく議員辞職レベルだろう。そして、次の選挙でもそう簡単に復帰はできない。ところが、芸人は時間が忘れさせ、ノーダメージのごとく帰ってくる。

 

芸人はある種特権階級のように感じる。世間の人々はまだ芸人を特権階級のように扱っていないが、同じような事例が重なれば、いずれ芸人は特権階級の仕事であると感じるようになる。

 

昔のテレビを見る限り、政治家に対して非礼な態度を芸人がとっても許されていたし、芸人は社会風刺を行うべきと思っている人が多かったからそれでよかった。もはや現代だと、その考えは少数派だろう。

 

○○というものは○○であるべきだ!という考えを持つことは構わない。しかし、なぜ○○でなければならないの?という問いに説得力のある回答ができないとどんどん廃れていくだろう。

 

マスコミは権力の監視をするべきだ、野党は与党の暴走を止めるべきだ、そして、芸人は社会風刺を行うべきだという考えに対し、なぜ?と疑問を持たれた時、説得力のある回答ができるかどうか。そんなものは常識だ!と答えてきた人が多かったはずである。

 

この積み重ねが日本維新の会を生み出し、全国に根付こうとしているのではないだろうか。大阪のマスコミは大阪府政や市政の監視をしているだろうか、芸人は大阪府政や市政について社会風刺を行っているだろうか。

 

橋下徹大阪府知事になってから10数年、この間、マスコミは橋下徹らの攻撃に晒され続け、無抵抗になり、恭順化した。そして、芸人たちは東京への反発と地域政党の熱烈なサポートも相まって応援し、仕事がどんどん増えていく。

 

思えば、橋下徹はタイタンの所属タレントであり、爆笑問題太田光代との関係が深い。そういえばこの前の選挙特番で維新の幹部に何か失礼な発言をしていたのだろうか。

 

追記

 

太田光は政治のことになると熱くなる」と鬼越トマホークにいじられると、本人は急にギアが上がって気色ばむ。

芸人が特権階級的ポジションになっているとはまだ思わないが、時間の問題のように感じる。

しかし、Aマッソを最近よく見かける。

大坂なおみに対する失言のことなんか、だーれも覚えていない。

とはいえ、同じ失敗はいずれ起きる。

今は顔つきがかなり柔和で幸せいっぱいという感じなので、あるとすれば、幸せが崩れた時だろう。

加納の顔つきは相当柔和で、あの顔つきだったらもっと売れてもいいくらい。

村上もとい「むらきゃみ」はまぁあんな感じだろう。

維新に対する芸人の対応に関しては、さすがに世間も少しずつ不思議に思い始めたように思う。

橋下徹松井一郎は偉大だったんだなぁと色々と思う。