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ジャパンカップ2026の外国馬は買いか?|3着以内14頭に共通する条件

2025年のジャパンカップは、カランダガンが勝った。外国馬の勝利は2005年のアルカセット以来、20年ぶりだ。

ただ、カランダガン1頭だけを見て「今年の外国馬も来る」と判断するのは乱暴すぎる。そこで、外国馬が3着以内に入っていた時代までさかのぼって、来た馬に共通する条件を調べた。

対象は1995〜2006年の12回と2025年。1994年以前は時代が古すぎるので外し、2007〜2024年は外国馬が1頭も3着以内に来ていないので対象がない。この期間に3着以内に入った外国馬は14頭(1996年の3着同着を含む)いた。

ジャパンカップで3着以内に入った外国馬14頭

年 馬(調教国) 年齢・性 人気→着順 前走 騎手
1995 ランド(独) 5・牡 6番人気→1着 BCターフ 12着 M.ロバーツ
1995 エルナンド(仏) 5・牡 7番人気→3着 BCターフ 5着 C.アスムッセン
1996 シングスピール(英) 4・牡 4番人気→1着 BCターフ 2着 デットーリ
1996 ストラテジックチョイス(英) 5・牡 10番人気→3着同着 伊ジョッキークラブ大賞 3着 R.クィン
1996 エリシオ(仏) 3・牡 1番人気→3着同着 凱旋門賞 1着 O.ペリエ
1997 ピルサドスキー(英) 5・牡 3番人気→1着 英チャンピオンS 1着 M.キネーン
1999 インディジェナス(香港) 6・セン 12番人気→2着 香港 1000m戦 10着 D.ホワイト
1999 ハイライズ(UAE) 4・牡 7番人気→3着 英チャンピオンS 6着 デットーリ
2000 ファンタスティックライト(UAE) 4・牡 2番人気→3着 BCターフ 5着 デットーリ
2002 ファルブラヴ(伊) 4・牡 9番人気→1着(中山) 凱旋門賞 9着 デットーリ
2002 サラファン(米) 5・セン 11番人気→2着(中山) 米 芝6.5F戦 4着 C.ナカタニ
2005 アルカセット(英) 5・牡 3番人気→1着 英チャンピオンS 5着 デットーリ
2006 ウィジャボード(英) 5・牝 3番人気→3着 BCフィリー&メアターフ 1着 デットーリ
2025 カランダガン(仏) 4・セン 4番人気→1着 英チャンピオンS 1着 M.バルザローナ

※2002年は中山芝2200mで行われた年で、東京の2400mとは条件が違う。

ジャパンカップで来た外国馬の傾向

傾向1:前走は英チャンピオンSかBCターフ系

14頭の前走を並べると、はっきりした偏りがある。英チャンピオンSから来た4頭は1着3回・3着1回。BCターフ系(BCフィリー&メアターフを含む)から来た5頭は1着2回・3着3回。

勝ち馬6頭のうち5頭は、前走が英チャンピオンSかBCターフ系だった。残りの1頭は、中山で行われた2002年のファルブラヴだけだ。

傾向2:凱旋門賞から直行した馬は、東京では勝っていない

凱旋門賞馬が来日すれば、当然人気になる。ところが1996年の凱旋門賞馬エリシオは1番人気で3着、1999年の凱旋門賞馬モンジューも1番人気で4着に終わった。

凱旋門賞から直行して勝ったのは、2002年のファルブラヴだけ。それも東京ではなく、中山の2200mだった。凱旋門賞は、ジャパンカップの前哨戦としては実績がない。

傾向3:前走の着順は関係ない

前走を勝っていたのは、14頭中4頭だけだ。1995年のランドはBCターフ12着から、2002年のファルブラヴは凱旋門賞9着から勝っている。

外国馬は、前走で負けていても割り引く必要はない。見るべきは着順ではなく、どのレースを使ってきたかだ。

傾向4:その年に母国以外でも走っている「遠征慣れ」した馬

ほぼ全頭が、ジャパンカップの前に母国以外の国でもレースを使っていた。ランドはイタリア、フランス、アメリカ。ウィジャボードはUAE、香港、アイルランド、アメリカ。カランダガンもUAEとイギリスを回ってから来日している。

反対に、その年をフランス国内だけで過ごし、初めての遠征だったエリシオは、1番人気で3着に終わった。長距離輸送と環境の変化に慣れているかどうかは、思った以上に大きい。

傾向5:4〜5歳が中心で、一流の陣営が勝ちに来ている

14頭中11頭が4〜5歳。3歳はエリシオ(3着)だけだ。

デットーリが乗った馬は6頭いて、そのうち3勝している。調教師もM.スタウト(2勝)、ゴドルフィン(3着2回)と、世界の一流厩舎が並ぶ。記念参加ではなく、本気で勝ちに来た陣営の馬が来ている。

傾向6:時計の速い馬場でも勝てる

アルカセット(2分22秒1)とカランダガン(2分20秒3)は、どちらもレコードで勝っている。「外国馬は日本の高速馬場が苦手」という見方は、来る馬には当てはまらない。

勝ち馬の傾向まとめ

傾向 内容 具体例
前走は英チャンピオンSかBCターフ系 勝ち馬6頭中5頭 ピルサドスキー、アルカセット、カランダガン
凱旋門賞直行は東京で勝てない 凱旋門賞馬が1番人気で3着、4着 エリシオ、モンジュー
前走の着順は関係ない 前走1着は14頭中4頭だけ ランド(前走12着)、ファルブラヴ(前走9着)
遠征慣れ その年に母国以外でも走っている ランド、ウィジャボード、カランダガン
4〜5歳・一流陣営 14頭中11頭が4〜5歳。デットーリ騎乗で3勝 シングスピール、ファンタスティックライト
高速馬場もこなす レコード勝ちが2回 アルカセット、カランダガン

ジャパンカップで穴をあけた外国馬の傾向

14頭中7頭が6〜12番人気からの好走だった。外国馬は、日本では人気を落としやすい。そのなかでも、とくに大きな穴をあけた型がある。

前走が短距離戦の、キャリア豊富なセン馬

1999年のインディジェナスは12番人気で2着。前走は香港の1000m戦で10着、通算70戦のセン馬だった。2002年のサラファンは11番人気で2着。前走は米国の芝6.5F戦で4着、通算52戦のセン馬だった。

前走だけを見れば、2400mのG1で買える馬ではない。ところが2頭とも、2〜3走前には中長距離のG1で好走していた。インディジェナスは香港の2400mで2着、サラファンは米国の芝2000mのG1で2戦続けて2着。前走の短距離戦は、本番前のひと叩きにすぎなかった。

穴馬のパターンまとめ

パターン 該当例 内容
前走短距離のベテランのセン馬 インディジェナス(1999年12番人気2着)、サラファン(2002年11番人気2着) 2〜3走前に中長距離G1で好走。前走の短距離戦はひと叩き
前走で負けた人気薄 ランド(6番人気1着)、ストラテジックチョイス(10番人気3着) 前走の着順で人気を落とすが、使ってきたレースの格は高い

外国馬を買うかどうかのチェックリスト

確認すること 評価
前走が英チャンピオンSかBCターフ系 ◎
その年に母国以外の国で走っている ◎
4〜5歳 ○
一流の調教師・騎手 ○
前走は短距離戦で負け、2〜3走前に中長距離G1で好走 穴(2着候補)
凱旋門賞から直行 △(1番人気でも勝ちきれない)
その年の遠征経験がない △
前走の着順 判断材料にしない

まとめ

2025年のカランダガンは、英チャンピオンS経由、その年にUAEとイギリスへ遠征、4歳、一流陣営と、勝ち馬の条件をすべて満たしていた。20年ぶりの勝利で驚いた人も多かったが、中身は過去の勝ち馬と同じ、型どおりの勝ち方だった。

外国馬を買うかどうかは、凱旋門賞の着順や知名度ではなく、前走のレースと遠征の経験で決める。今年来日する外国馬も、このチェックリストに当てはめて評価する。

エリザベス女王杯2026|京都では3番人気が5勝、狙いたい人気薄1頭

2026年のエリザベス女王杯は、京都競馬場の芝2200m(外回り)で行われる。

今回は過去10年のデータをそのまま使わず、阪神で行われた2020〜2022年を除いて、京都で行われた10回(2013〜2019年、2023〜2025年)に絞って傾向を調べた。同じ2200mでも、京都の外回りと阪神の内回りではまったく別のレースになるからだ。

※特別登録(23頭)の段階で書いている。枠順と人気は未確定。

エリザベス女王杯京都開催10回の勝ち馬の傾向

傾向1:3番人気が5勝、1番人気は2勝だけ

京都で行われた10回の勝ち馬を人気別に見ると、3番人気が5勝で最多。1番人気は2勝しかしていない。

1番人気の成績は2勝・2着2回・3着2回・着外4回。2013年のヴィルシーナ(10着)、2016年のマリアライト(6着)のように、1番人気が掲示板にも入らない年もある。

傾向2:4歳が6勝、6歳以上は勝てない

年齢別では4歳が6勝、3歳が3勝、5歳が1勝。6歳以上で勝った馬はいない。

傾向3:前半1000mのペースで逃げ馬の明暗が分かれる

京都の10回で一番はっきりしていたのが、ペースと逃げ馬の関係だ。前半1000mが61.4秒以上のスローになった2013年、2016〜2019年は、5回とも4番手以内の先行馬が2着に残った。

一方、61.1秒以下だった2014年、2015年、2023〜2025年は、逃げた馬が5頭とも9着以下に沈んでいる。

クロコスミアは2017〜2019年に3年続けて逃げて2着に残った。ところが改修明けの2023年以降は3年続けてペースが速く、逃げたアートハウス、コンクシェル、エリカエクスプレスはそろって12着以下に沈んだ。

今年も逃げ・先行しそうな馬が多く、前半は速くなると見ている。

勝ち馬の傾向まとめ

傾向 内容 具体例
3番人気が5勝 1番人気は2勝・2着2回・3着2回・着外4回 ヴィルシーナ(2013年1番人気10着)、マリアライト(2016年1番人気6着)
4歳が6勝 3歳3勝、5歳1勝。6歳以上の勝ちはなし ―
ペースで逃げ馬の明暗 61.4秒以上なら先行馬が2着、61.1秒以下なら逃げ馬は9着以下 クロコスミア(2017〜2019年逃げて2着)、アートハウス・コンクシェル・エリカエクスプレス(2023年以降12着以下)

エリザベス女王杯京都開催10回の穴馬の傾向

京都の10回で、9番人気以下から3着以内に入った馬は5頭いた。

前走東京で負けた人気薄が2着に来るパターン

5頭とも前走は東京で、4頭が府中牝馬S(2025年からアイルランドトロフィー)組。

  • 2016年 シングウィズジョイ(12番人気→2着):府中牝馬S 8着(8番人気)、4角3〜4番手
  • 2017年 クロコスミア(9番人気→2着):府中牝馬S 1着(5番人気)、逃げ
  • 2018年 クロコスミア(9番人気→2着):府中牝馬S 5着(6番人気)、逃げ
  • 2024年 ラヴェル(12番人気→2着):オクトーバーS 6着(5番人気)、4角9番手
  • 2025年 ライラック(9番人気→3着):アイルランドT 4着(8番人気)、最後方

前走は4〜8着と負けてはいるが大敗ではない(2017年のクロコスミアだけは前走1着)。前走も5〜8番人気と、もともと人気がなかった。そして5頭中4頭が2着。来るなら2着が多い。

脚質はペースで正反対になる

スローの年は先行馬、速い年は中団から後ろの差し・追い込み馬が穴をあけている。

12番人気で2着に来た2頭は、ルメール(シングウィズジョイ)と川田(ラヴェル)が乗っていた。馬は人気がなくても、騎手は一流という組み合わせは要注意だ。

穴馬のパターンまとめ

パターン 該当例 内容
前走東京で負けた人気薄 シングウィズジョイ、クロコスミア、ラヴェル、ライラック 前走東京で4〜8着・5〜8番人気。5頭中4頭が2着
スローなら先行 シングウィズジョイ(2016年)、クロコスミア(2017・2018年) 前で運んだ人気薄が残る
速ければ差し・追い込み ラヴェル(2024年)、ライラック(2025年) 中団から後ろの人気薄が突っ込む
人気薄に一流騎手 シングウィズジョイ(ルメール)、ラヴェル(川田) 12番人気で2着

エリザベス女王杯2026全頭診断

特別登録の23頭のうち、データが確認できた22頭を診断する。出走できるのは最大18頭なので、3勝クラスの馬などは除外される可能性がある。

アクアヴァーナル

前走の京都大賞典は、中団から上がり34.7秒で勝ち馬と0.2秒差。天皇賞(春)、阪神大賞典と長い距離を使ってきた馬で、2200mへの短縮がどう出るか。京都の外回りに実績があるのは強み。鞍上は松山。

アマイ

3勝クラスで逃げてきた馬。出走できたとしても、ペースが速くなる今の京都では逃げ馬は5頭とも9着以下に沈んでいる。鞍上は江田照。

ヴーレヴー

前走のオールカマーは、重馬場で3番手から勝ち馬と0.3秒差。先行タイプで、ペースが速くなると苦しい。鞍上は吉田隼。

エストゥペンダ

新潟の関越Sを上がり32.1秒で勝っている。直線の長いコースで切れる脚を使う馬だが、6月の府中牝馬Sは1.2秒差に負けた。3か月の休み明けで、G1の2200mは初めて。鞍上は荻野極。

エセルフリーダ

中山牝馬Sを2番手から勝った先行馬。前走のオールカマーは重馬場で3.0秒差の大敗。ペースが速くなる流れでは厳しい。騎手は未定。

カテリーナ

函館の五稜郭Sを勝って、前走のクイーンSは0.5秒差。3か月半の休み明けで、G1は荷が重い。騎手は未定。

カムニャック

前走のアイルランドトロフィーを1番人気で勝った。阪神牝馬Sでは勝ち馬とタイム差なしの接戦。1番人気が濃厚だが、京都の10回で1番人気は2勝だけ。ただし昨年のレガレイラのように、前走を勝った1番人気が勝ちきった例もある。鞍上は川田。

クイーンズウォーク

前走のアイルランドトロフィーは3番人気で8着。前走が東京で4〜8着という点は穴の型に合うが、前走で上位人気だった点がずれている。昨年の天皇賞(秋)では9番人気で勝ち馬と0.4秒差と、地力はある。人気を落とすなら面白い一頭。鞍上はC.デムーロ。

ケリフレッドアスク

昨年のエリザベス女王杯は16番人気で14着。前走の新潟牝馬Sも0.5秒差の負けで、上積みは見込みにくい。鞍上は北村友。

コガネノソラ

福島牝馬Sを勝っている。前走のクイーンSは0.1秒差の接戦。小回りが得意なタイプで、京都の外回りは未知数。鞍上は丹内。

サフィラ

昨年のエリザベス女王杯は15番人気で7着。前走の京都大賞典は、最後方から上がり34.6秒で追い込んだ。昨年のライラック(最後方から3着)と脚質が似ているが、前走が東京ではないので穴の型からは少し外れる。鞍上は北村友。

シャドウメテオ

前走の新潟牝馬Sを勝ち、日本海Sから連勝中。2200mで連勝しているのは強みだが、G1の相手は今回が初めて。鞍上は三浦。

ジュウリョクピエロ

オークスの勝ち馬。5か月半の休み明けで、オークスから直行してくる。京都で勝った3歳馬は秋華賞やローズSを使っていて、オークスから直行して勝った例はない。鞍上は今村。

ジョスラン

前走のアイルランドトロフィーは4番人気で2着。好位から上がり33.7秒を使った。4歳、上位騎手、差し脚と、勝ち馬の条件がそろっている。2〜3番人気に収まるなら、京都で5勝している「3番人気」の型にも合う。鞍上はルメール。

ステレンボッシュ

昨年のエリザベス女王杯は6番人気で10着。前走の新潟記念も1.1秒差と、勢いがない。騎手は未定。

セキトバイースト

昨年のエリザベス女王杯で10番人気6着の実績がある。ただ、前走のアイルランドトロフィーは逃げて15着に大敗。逃げ・先行タイプなので、ペースが速くなる今の京都では割り引く。鞍上は浜中。

チェルヴィニア

2024年のオークスと秋華賞を勝ったG1馬。前走の新潟記念は0.4秒差。人気を落としているのに、騎手は上位という組み合わせは不気味だ。鞍上はマーカンド。

ニシノティアモ

前走のアイルランドトロフィーは7番人気で7着。中団から運んで、勝ち馬と0.9秒差。「前走が東京」「前走4〜8着」「前走5〜8番人気」という穴馬の条件に、すべて当てはまるのはこの馬だけ。2016年に12番人気で2着に来たシングウィズジョイと同じ形だ。鞍上は津村。

マリアイリダータ

1勝クラスから3連勝し、前走のチャレンジCは0.2秒差。勢いはあるが、G1は初めて。鞍上は坂井。

ラヴァンダ

前走のアイルランドトロフィーは2番人気で3着。マイル中心に使ってきた馬で、2200mは課題。鞍上は岩田望。

ラフターラインズ

フローラSを勝ち、オークスでは勝ち馬とタイム差なし。ジュウリョクピエロと同じく、5か月半の休み明けで直行してくる。鞍上は武豊。

レイクラシック

前走のローズSは2.1秒差の大敗。オークスは12番人気で勝ち馬と0.1秒差と好走しているが、立て直しが必要。鞍上は西村淳。

全頭診断まとめ

馬名(騎手) 評価できる点 懸念点
ジョスラン
(ルメール)
4歳・上位騎手・差し脚。前走アイルランドT 2着 人気次第で「3番人気」の型から外れる
カムニャック
(川田)
前走アイルランドT 1着。阪神牝馬Sもタイム差なし 1番人気は京都で2勝だけ
ニシノティアモ
(津村)
穴馬の条件にすべて当てはまる唯一の馬 前走は勝ち馬と0.9秒差
クイーンズウォーク
(C.デムーロ)
前走東京8着。昨年の天皇賞(秋)で0.4秒差 前走が上位人気で、穴の型とずれる
チェルヴィニア
(マーカンド)
G1を2勝。人気を落として騎手は上位 前走の新潟記念は0.4秒差
アクアヴァーナル
(松山)
京都の外回りに実績。京都大賞典0.2秒差 長距離からの距離短縮
シャドウメテオ
(三浦)
2200mで連勝中 G1は初めて
サフィラ
(北村友)
最後方から上がり34.6秒の追い込み 前走が東京ではない
ジュウリョクピエロ
(今村)
オークス馬 オークスから直行して勝った例はない
ラフターラインズ
(武豊)
オークスで勝ち馬とタイム差なし 5か月半の休み明けで直行
エストゥペンダ
(荻野極)
直線の長いコースで上がり32.1秒 休み明け、G1の2200mは初めて
マリアイリダータ
(坂井)
3連勝の勢い。チャレンジC 0.2秒差 G1は初めて
コガネノソラ
(丹内)
クイーンS 0.1秒差 小回り向きで、京都の外回りは未知数
ラヴァンダ
(岩田望)
前走アイルランドT 3着 マイル中心で2200mは課題
ヴーレヴー
(吉田隼)
オールカマー0.3秒差 先行タイプで速いペースは苦しい
セキトバイースト
(浜中)
昨年10番人気6着 逃げ・先行タイプ。前走15着
レイクラシック
(西村淳)
オークス12番人気で0.1秒差 ローズS 2.1秒差の大敗
ケリフレッドアスク
(北村友)
― 昨年14着。上積みが見込みにくい
ステレンボッシュ
(未定)
― 昨年10着、新潟記念1.1秒差
エセルフリーダ
(未定)
中山牝馬S勝ち 先行タイプ。前走3.0秒差の大敗
カテリーナ
(未定)
クイーンS 0.5秒差 休み明けでG1は荷が重い
アマイ
(江田照)
― 逃げ馬。3勝クラスで出走も微妙

結論

ジョスランを本命にする。1番人気になりそうなカムニャックよりも、京都で5勝している「3番人気」の型に合うこちらを上に取る。

そして一番の狙いは、2着に置くニシノティアモ。前走が東京で、負けたけど大敗はしていない人気薄。過去の京都で穴をあけた馬と、まったく同じ条件だ。速いペースになれば、中団から差せる展開も向く。馬券はニシノティアモを2着に置いた形で組む。

相手はカムニャック、クイーンズウォーク、チェルヴィニア、アクアヴァーナル。逃げ・先行タイプのセキトバイーストは評価を下げる。

※枠順と人気が確定したら、外枠に入ったか、9番人気以下になったかを確認して、最終判断する。

過去の予想の成績は的中実績にまとめている。

中山競馬場の予想のコツ|距離ごとに変わる勝ち馬の条件

中山競馬場は直線が短く、ゴール前に急坂がある。この特殊な舞台では、ほかの競馬場の実績がそのまま通用しないことが多い。

これまで中山で行われる重賞を十数レース予想してきた。その中で見つかった勝ち馬の条件を、ここにまとめておく。レース名から、それぞれの予想記事に飛べる。12月の中山開催や、来年1〜3月の中山の重賞を予想するときの出発点にしてほしい。

中山で共通する3つの傾向

1. 後方一気は届かない。ただし逃げは距離による

どの距離でも、後方から直線だけで差し切るのは難しい。中山記念では後方の馬が【0-1-0-37】、弥生賞でも【0-1-1-31】。上がり最速の脚を持っていても、中山では届かないことが多い。

ただし、逃げ馬が有利かどうかは距離で分かれる。1200mと1800mでは逃げ・先行が残りやすい(中山牝馬Sは良馬場なら中団からの差し)が、2000mの京成杯と2200mのAJCCでは逃げ馬が苦戦している。狙うべきは逃げ馬ではなく、好位で運ぶ馬や、下り坂で自分から動ける馬だ。

距離 レース 逃げ・先行 後方・差し
芝1200m オーシャンS 逃げ馬の複勝圏内は40%に迫る。4コーナーで3番手以内が理想 上がり最速馬の勝率は極めて低い
芝1800m 中山記念 4コーナーで5番手以内が勝つための最低条件 後方の馬は【0-1-0-37】
芝1800m 中山牝馬S 渋った馬場では逃げ馬が【2-1-0-1】 上がり最速馬は1勝のみ。4コーナー10番手以内の中団まで
芝2000m 弥生賞 内々をロスなく立ち回る先行馬が基本 後方勢は【0-1-1-31】
芝2000m 京成杯 逃げ馬は【0-1-0-10】と苦戦 3コーナーから4コーナーにかけて自ら動く馬が好走
芝2200m AJCC 先行馬は【8-3-2-21】、逃げ馬は【0-0-1-11】 下り坂を使った捲りが効く

2. 中山での実績がものを言う

AJCCは「中山で2勝以上、かつ重賞で3着以内」、オールカマーは「中山の非根幹距離の重賞実績」、皐月賞は「初の中山や中山未勝利は割引」。中山の重賞では、ほかの競馬場の実績より、中山で結果を出しているかが問われる。

3. 急坂は斤量を重くする

中山牝馬Sでは、56kg以上を背負った馬が過去10年で0勝。ゴール前の急坂では、斤量が数字以上の負担になる。ハンデ戦では、実績馬の重い斤量を疑ってかかりたい。

距離別・レース別の勝ち馬の条件

距離 レース 勝ち馬・好走馬の条件
芝1200m オーシャンS
(有力馬診断)
シルクロードSで2桁着順に負けた馬の巻き返しが目立つ。1番人気は1200m重賞の実績があるかで信頼度が分かれる
芝1200m スプリンターズS 過去10年の勝ち馬は全頭が1400m以上で勝ち星あり。新馬戦で1200m以下を使った勝ち馬はいない
芝1800m 中山記念
(有力馬診断)
中山金杯組は「3番人気以内かつ3着以内」が最も信頼できる。穴はオープン以上で逃げた経験のある逃げ馬
芝1800m 中山牝馬S
(有力馬診断)
1番人気は過去10年未勝利。56kg以上は0勝で、53〜54kgに収まる馬が勝ち星に近い
芝1800m スプリングS 前走1勝クラス組は0.2秒差以上の完勝が条件。新馬・未勝利組は【0-0-2-19】
芝1800m フラワーカップ 前走1勝クラスで1800m以上を完勝している馬。新馬組は【1-0-0-10】
芝2000m 弥生賞
(有力馬診断)
中山2000mを勝っていても、血統的にマイル色が強い馬は距離の壁にぶつかりやすい。新馬・未勝利直行組は【0-1-0-20】
芝2000m 京成杯
(有力馬診断)
新馬組は【4-1-3-14】、未勝利組は【1-4-2-28】。キャリア5戦以上は【0-0-1-22】
芝2000m 皐月賞 トライアル組は合計【2-6-3-73】。1番人気は【2-1-3-4】で、7〜9番人気が【3-3-2-22】。初の中山や中山未勝利は割引材料
芝2200m AJCC
(有力馬診断)
中山で2勝以上、かつ重賞で3着以内。前走G1組は【5-3-2-29】
芝2200m オールカマー 過去10年で牝馬が5勝。中山の非根幹距離の重賞実績、次いで中山2200mの勝利実績
障害 中山グランドジャンプ 前走阪神スプリングジャンプ組が【6-6-3-21】。途中で先頭に立って押し切る形がここ数年のトレンド

まとめ

中山の重賞を予想するときは、まず「4コーナーでどこにいられるか」「中山で結果を出しているか」「斤量は重すぎないか」の3つを確認したい。そのうえで、距離ごと、レースごとの条件を当てはめていく。

障害レースについては障害レースの予想のコツに、人気馬との付き合い方は競馬のオッズはなぜ歪むのかにまとめている。中山競馬場の馬主来賓室に入った話はこちら。