あれもこれも好きも嫌いもNext

はてなブログにお引越ししました

確実に勝てる戦いを重ねるのが大事

追記あり2024年4月

初出2022年3月

 

戦争はするべきではない、戦争反対、NO WARなど色々な反戦のメッセージがある。

しかし、ダメなものはダメと戦争がまるで臭い物であるかのような反応が多いと思う。
なんで戦争をしてはいけないの?と子供に問いかけられたら、親はどのように返すのか。
ダメなものはダメ、これで納得してくれれば、社畜の素質がある子供だろう。
 
戦争というものにWIN-WINは存在しない。
どちらかは致命的に敗れるし、どちらかは世界のリーダーとして牛耳ることができる。
その典型例が第二次世界大戦であり、前者が日本やドイツ、後者が拒否権を持つ5か国である。
後者の中の1か国、ソ連は中立を宣言しながらも、最後は日本に追い討ちをかけた。
勝ち目が限りなくあるし、日本の逆襲は考えにくいと踏んだからこそ、一方的に約束を破ったわけだ。
戦争にスポーツマンシップは存在しない。
たとえどんな手を使おうとも、勝てば官軍、負ければ賊軍だ。
つまり、戦争は勝たなきゃいけない。
衝動的に戦いを挑めば得てして負けてしまうし、予期せぬダメージを負う。
戦いを挑む以上、入念に準備を行い、様々なケースを想定しなければならない。
時に耳の痛い話を聞かないといけないし、非力さを嘆きつつ戦力強化に挑まないといけない。
そこから目を背けば背くほど戦争では負けてしまう。
戦争は、確実に勝てるものでない限り、仕掛けてはいけないと自分は思っている。
じゃあ確実に勝てるなら戦争をしてもいいのかという話になるが、議題の1つとして話題に出すぐらいはしてもいいはずだ。
むしろ「ダメなものはダメ」を長年押し通してきたからこそ、一筋縄ではいかないカウンターがやってくる。
 
戦争に限ったことではないが、勝てる戦いしかしない人がこの世の中ではカリスマになる。
あなたが思うカリスマを頭に浮かべてほしいが、分の悪い戦いをしているイメージがあるだろうか。
おそらく若い時は分の悪い戦いをしていたかもしれないが、段々と勝てる戦いしかしなくなる。
カリスマは戦いになりそうになっても、ギリギリで引く、引かせる、相手に譲歩する、譲歩させるのいずれかに誘導する。
YouTuberのヒカルは、ギリギリでの対応が本当に上手だ。
芸人にYouTubeをバカにされたと激怒し、芸人界隈が盛り上がりを見せた時も見事だった。
ヒカルとしては予期せぬ広まりを見せたのだろうが、終止符の打ち方が上手である。
 
そんなヒカルを恨んでいるのが、今の話題の「東谷義和のガーシーch」だろう。
ヒカルの暴露ですべてを失ったと公言し、破れかぶれでYouTubeに殴り込みをかけた。
芸能界は騒然、視聴者は大盛り上がり、今後の展開が楽しみだ。
東谷義和にとって、少なくとも勝てる戦いではないだろう。
分の悪い戦いであり、身の危険を感じざるを得ない状況になるかもしれない。
ただ東谷義和もある種の無敵の人、失うものがない人間の抱きつき戦法は恐ろしい。
現在動画上では、多くの芸能人に対しての疑惑が浮上している。
本人からすればたまったものではないだろう。
ただ戦いを仕掛ける以上は、絶対に勝たなければならない。
衝動的に戦いに挑み、返り討ちに遭えば今までのキャリアが台無しになる。
 
確実に勝てるものでない限り戦いを仕掛けてはいけない、これは戦争だけの話ではない。
すべてに通じることであり、子供のうちから教育されるべきことである。
義理を重んじて、あえて分が悪くても戦いに挑むのは美徳だろう。
ただその美徳のせいで、周囲の人間が痛い目を見る。
義理や美徳を大切にするならば、まず周囲に対して気が狂うほどの配慮をするべきだろう。
それが嫌なら、平和主義を掲げて我関せずを通せばいい。
周りを見れば、そんな人が多いではないか。
そして、幸せをつかんでいる人はみな、平和主義を掲げて我関せずの人である。
戦いから幸せなんて生まれないのだから、それが正解だ。
 
追記
2022年3月はガーシーの勢いが強かった時である。
芸能界が根底から変わるぞという雰囲気をひしひしと感じた。
しかし、ガーシーは色んな人物に利用され、一時参議院議員となるが、あまりの例のない除名の憂き目に遭う。
そして、ガーシーは逮捕されてしまう。
皮肉なことに、芸能界はこの2年で大きく変わってしまった。
ガーシーの影響だったかはわからないが、老舗がコケていった。
今年に入り、ダウンタウン松本人志が絶対に負けられない戦いに挑んでいる。
確実に勝てる戦いをどれだけ重ねられるか。
1つでも落とせばイバラの道が待っているだけに、時間をかけてでもこの戦いに勝たなければならない。
完全勝利を是とするのか、部分的に有利な判断が出たらそれを勝利とするのか、本人次第ではあるが。