あれもこれも好きも嫌いもNext

はてなブログにお引越ししました

2021年総選挙の結果に対して感じたこと

追記あり2024年4月

初出2021年11月

 

4年前のこの時期は、横浜がCSに出て、日本シリーズまで行ってしまうという奇跡の真っただ中にいた。

 

阪神園芸のすごさ、フェアに整備をしてくれたことへの感謝と敬意を今日まで持てているのはクライマックスシリーズのファーストステージがきっかけである。

 

4年前の同時期、衆議院選挙が行われ、自分は投票日前日に期日前投票を行った。その理由は台風。ちょうどその時期に台風がやってきており、前日もそれなりに降っていたような記憶がある。

 

嵐のような展開は告示日のだいぶ前に起きていた。誰にとっての希望だったのかと今でも思う。そんな希望は今年静かに終わりを告げた。

 

日本維新の会が今回の選挙で躍進したが、思えば前回は希望の党と連携したからこそ議席をだいぶ減らしただけでその前と比較したらそこまで躍進という感じではない。

 

立憲民主党共産党も確かに議席は伸ばしたが、ホップステップジャンプのホップになったかどうかぐらい。「4年後の政権選択選挙の挑戦権を得たんだ!」と主張したら、無党派の人たちは何を思うのだろうか。

 

自民党は今までが勝ち過ぎただけで、これくらいの議席がちょうどいいと考えている国民は多いかもしれない。一歩間違えば危ないぞという議席数が本来のバランス力を発揮する。

 

冷めてる見方かもしれないが、衆院選の時だけ大層なことを約束し、簡単にひっくり返すような政治は勘弁願いたい。

 

総裁選で言ってたことがわずかな期間で引っくり返るような状況を見れば、おいおいいい加減にしろよと普通は思うだろう。

 

自分の事だけ考え、株やFXで儲ければいい、だから都合のいい政権であってほしいと願う人もいるが、自らの立ち回りでどうにかできる経済状況が今後も続くと思っているのだろうか。

 

今回の選挙である程度バランスがとれた状況になったと思う。これならば横柄な態度はとれない。まして来年に参院選が控えている。今日からもう次の選挙は始まっている。今日からの振る舞いを見て次の選挙で投票先を決めればいい。

 

この期間で簡単に変節するようなところに入れる必要はないだろう。1年足らずで変節する人々は、数年先も変節を繰り返すはずだ。

 

と、実は結果が出る前に書いていて、よきところで予約投稿をしようと思っていたが、結果はご存じの通り、議席的にほぼ変わらず。乱暴に「ほぼ変わらず」と書いたが、ネットがモノを言う時代になったことを証明したのは確か。

 

ネットにすべてを委ねた朝日新聞の調査がほぼ正しかった。そんなバカな!と思っていたが、見事に当てていた。朝日新聞は金がないからネットのアンケートに丸投げしたんだろうと言われていたが、ちゃんと当ててみせた。

 

大物が落ちまくり、若い人が選ばれていくのも面白い。自民党の事実上の勝利のはずなのに、なかなか傷を負っている。野党とすれば、共闘なんかやっても意味がないと思われがちだが、やってなかったらもっと悲惨だったかもしれない。だからこそ厄介である。

 

思うところはたくさんあるが、どんな結果であれ過度に喜ぶことも、悲観なんかもするべきではない。選挙が1つのゴールでありスタートでもある。期待と裏切りは表裏一体だ。過度な期待は裏切りを感じやすくなる。

 

とにかくドライにとにかくシビアに、身内に対して不信感に近いぐらい疑いながら根っこの部分は信じる。その精神が大切であることを改めて思い知らされた。

 

ボートレースは3周2マークまでわからない。1周1マークの展開を当てて終わりではないのだ。

 

追記

 

そういえば2021年の総選挙の日にジョーカーに扮した男が事件を起こした。

その前は台風が迫っていて、いずれも「選挙報道なんぞしてる場合か!」という声がチラホラと聞かれた。

選挙そのものを毛嫌いする人が増えているのかなとすら思う。

そんな奴隷的な考えでどうすんの?とは思うが、所詮社畜でいれば幸せをつかめる世の中だから、別にそれでいいわけだ。

こうした意識は今もそんなには変わっていないように感じる。

そのことへの失望は一切ないが、いつかそのツケをみんなで払わされそうな気がしないでもない。