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小室圭さんが弁護士試験に不合格だった際のマスコミの扱いに思うこと

後半追記あり2024年4月

初出2021年10月

 

小室圭さんがニューヨーク州の弁護士試験で不合格だったというニュースが選挙中にトップで扱われていて、世間の関心が高いんだなぁと思わされた。

 

はっきり言えば、そんなもんはどうでもいい。しかし、世間には興味を持つ人が多い以上、取り上げないことには何を言われるかわからない。

 

ここ数年、SNSを見てると、なぜこの話題を取り上げない、あのニュースを扱わないと様々な思想信条を持つ人たちから色々な声が聞かれるようになった。

 

元々SNSはすべての声を可視化させる。ここ数年で増えたと書いたが、実際は何十年も多くの人が言い続けていたわけで、それが文字起こしされたに過ぎない。

 

じゃあなんでマスコミは取り上げないかといえば、視聴率にならないからである。小室圭さんの話題が取り上げられるのは視聴率になるからである。

 

これにケチをつけるのは、なんで自民党が政権を握り続けるの?と言うようなものだ。それが民意なのだから。いつぞやのラジオ日本みたいにポップスを排除して演歌ばかり流すとしたら、それはトップの独断と偏見によるものだ。

 

トップの独断と偏見は少なくともキー局ではあまり見られない。30年前のTBSが大改革を行ったときはトップの決断が大きかったようだが、得てしてそうした決断は失敗し、のちに大きな痛手を負うことになる。

 

視聴率は悪く言われがちだが、結局私たちはテレビに飼い慣らされている。ザッピング対策のために演出過多になり、不快に思う人は多い。しかし、現にザッピングをする人が減らないのだからザッピング対策が正義になる。

 

先日も書いたが、大阪だと維新の会にべったりと寄り添った報道が目立つ。大阪以外の人からすればびっくりするだろうが、これもまたテレビの力であり、10年以上かけて作られた文化のようなものだ。

 

大阪のテレビ局はロクに言っていることを検証しないし、すべてを垂れ流す。無抵抗で隷属化しているような状態である。下手に検証をすれば会見でつるし上げられ、ライバル局の記者たちに蔑まれる。

 

海外だとどこかのマスコミがつるし上げられようものなら徹底的にメディアスクラムを行うが、それが見られるのは弱小事務所ないしはフリーランスで頑張る芸能人のスキャンダル会見ぐらい。

 

しかもメディアスクラムに対して世間一般は弱い者いじめみたいな印象を抱いているかもしれない。なにせそれが見られるのは先ほどのケースなので、得てして弱い者いじめの構図になる。

 

もしも日本のマスコミで頻繁に本来のメディアスクラムが行われていれば、少なくとも麻生副総理が記者会見で毎度毎度記者を小馬鹿にするようなことはなく、もう少し怒声飛び交う会見になるはずである。

 

日本の記者がだらしないというよりかは、受験戦争を勝ち上がり、メディアでの就職活動を勝利した以上、だらしなくなるのが普通ではないだろうか。

 

大学1年生が1日10時間以上の受験勉強の末、ようやく難関大学に入ったから勉強もせずサークルやバイト漬けになるようなものだ。

 

海外の大学では、大学に入ってからも勉強する。海外のマスコミも同じで、1日1日が勝負であり、下手なことをしていればすぐにクビを切られる。ゆえに切磋琢磨を繰り返して自分の意見をしっかりと持ち、誰であろうとそれをぶつける。

 

年収1000万円レベルが約束されたような状況で、先輩からの圧力、ハラスメントに平伏し続けていればオールOK、出世街道まっしぐらであればだれだってそうするだろう。

 

そんな組織は嫌だ!と大手マスコミを抜け出すまではいい。フリーランスになった瞬間、今までの実績は通用しなくなり、しょうもないプライドなどに変質する。日本だとそんなもんだ。

 

小室圭さんの話題に戻る。まぁそんな人たちが作るニュースなのだから、視聴率でしか判断できなくなるのは自然であり、抵抗するのもムダである。

 

もし小室圭さんの合格や不合格がどうでもいいと思うのであれば、自分でムーブメントを起こすしかない。でも、結局そこまでの怒りを持つ人は結構な少数派なのが実情だ。

 

日本のマスコミは不勉強なのは確かで、プライドだけが世界レベルになっている。しかし、それを嘆いたところで意味がない。良心的な若者が1人乗り込んでもどうにもならない。

 

マスコミなんぞ所詮そんなものだ。小室圭さんの合格不合格の話題は来年もあるだろう。それに苦言を呈したところで何も変わらない。苦言で変わるなら天文学的な回数、変わるチャンスが今までにあったのだから。

 

追記2024年4月

 

小室圭さんは2022年無事に弁護士となった。

この時もマスコミは大騒ぎした記憶があるが、皮肉なことに記録的円安の影響か、パパラッチができなくなり、小室圭さんや奥さんの動向は今のところマスコミは追えていない。

歴史的円安と物価高で日本のマスコミが海外に行き続けられない、まぁそれが今の状況なのだろう。

維新の会にも触れていたが、こちらは万博が近づいてきたこともあり、在阪メディアもさすがに重い腰を上げようとしている。

それでもベッタリな感じはするが、以前ほどベッタリな印象は受けない。

ベッタリのイメージが強すぎて毒されているのかもしれないが。

マスコミの状況、視聴率ありきの報道は2年半が経過しても変わらない。