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たぬかなの一連の発言に対して思うこと

追記あり2024年4月

初出2022年2月

 

 170センチの身長がないと人権がない、そんな発言をしてしまった女性のプロゲーマーがネットで炎上した。

他にも「たぬかな語録」があるようで、倖田來未からしか聞いたことがない「羊水が腐る」なども出てくる。

ただ170センチの件以外はどうやらデマの可能性が高く、面白おかしくネタにされてしまった可能性があるが、現状これらの発言は公式に否定されていない。

デマならばすぐに否定しないといけない。なぜならば、海外にもこれらの語録が拡散され、とんでもないゲーマーが日本にいると世界中に知られてしまったからだ。

否定したところで簡単に消火されないのはネットの恐ろしいところだが、否定した事実を残すこと自体は長い目で見た時にプラスに働く。

その作業は所属先がするべきか、たぬかな本人もしくは代理人がするべきか。誰でもいいからその作業をしないと再始動に手こずるだろう。

 

私自身170センチに満たないので、たぬかな的な観点からすれば人権が与えられていない人間である。(※)

そもそもその手のことが言える女性は高学歴で高年収で高身長、当然イケメンの人間を求めているだろう。

正直な話、たぬかなの発言を聞いて、きっと計算も何もせずに発言してしまったんだろうなと冷めた感想しか思い浮かばなかった。

以前にも170センチに満たない男は受け入れられない的な発言をした元アイドルがいた。その元アイドルは元野球選手と結婚したが、身長は190センチ。

たぬかなもきっとそれくらいの高身長の男性と家庭を築くのだろう。それならば気持ちいい。正直な人だったんだなぁと最大限思えるように努力したい。

 

「人権」という言葉を、簡単にあるだのないだのと言えてしまうことが、今回の問題点だろう。

英語で人権はヒューマンライツだが、海外にたぬかなの件が報道された際、170センチの人間はヒューマンライツがないという表現で訳されていた。これを見れば、海外の人たちは驚くだろう。

しかし、日本の、特に若者における「人権がない」は、ネットスラング、特にゲームのボイスチャット内で使われやすい。

今回の件を解説している篠原修司氏の記事を引用する。

 「人権キャラ」とは、そのステージを攻略するために必要なキャラクターや装備のことを指します。

 ゲームをプレイしたことがない人にうまく説明が伝わるかどうか不安ですが、たとえば“火のステージをクリアするために絶対必要な水のキャラクター”のことを「人権キャラ」と呼びます。

 この水のキャラクター(人権キャラ)を持っていない場合、「人権ない」=「そのステージに挑戦する資格がない」と言うことが多いです。(参照元人気女性プロゲーマー炎上の不適切発言「人権ない」、じつはゲーム用語(スラング)

 実際、この手の言葉は人権キャラに限らない、脳死プレイ、レイプ試合などもあるらしい。

ゲームに対して嫌悪感を持つ人がこれを知れば、たぬかなが170センチ以下の人間に抱いた気持ちより強い嫌悪感を抱くことだろう。

しかし、この手の言葉は実際に日常で普通に使われ、違和感もなく用いられていることが多い。

A級戦犯という言葉も様々な場面で使われているが、現代において、俺を戦争犯罪人みたいに言うな!と激怒する人はいないかもしれない。

もしかすると人権キャラも脳死プレイ、レイプ試合もいずれは当たり前のように使われるかもしれないし、違和感を持つ人が減る可能性もある。

言葉というものは時代の変遷で淘汰される。その淘汰の間に最初に使うものが処罰を受け、次に使うものも同じような処分を経験し、メンタル最強の人物が乗り越えさせていく。

ネットスラングのようなゲーマー用語は、eスポーツの発展とともに使われ、淘汰され、何かしらは残り、一般的な言葉になるはずだ。

 

たぬかながどのように復活するかはわからない。YouTuberとして炎上系を演じるかもしれない。峯岸みなみのように丸坊主にしていきなり出てきて、ゲーム配信を独自でするかもしれない。

あえて不幸中の幸いと書くが、今回の件で間違いなく知名度は上がった。口の悪さ、ゲームのうまさ、これがあれば独自でやれても不思議ではない。

たとえ不本意でも、全く謝る気持ちがなくても、謝ることを演じてひたすらに頭を下げておけば、「もういいじゃないか!」と擁護する勢力が必ず増える。

ゲーマーに品行方正を求めるのはどうかとは思う。それは言っておきたい。ただ個人的には、今後どれだけ改心をしていたとしても、同情は全くしないだろう。

 

※:2022年時点で170センチに満たないと思っていたが、2023年に身長を測った際、170センチを超えていた。病院で測ったから間違いないとは思うが、自分でもあまり信じていない。

 

追記

 

当時指摘した内容に近いかもしれないが、たぬかなは味をしめて、色々とモノを言うようになった。

さも自分が強者のような立ち位置で、弱者を嘲け笑うようなポジションに陣取っている。

このポジションは相当バランスよく振舞わないと、危害を加えられる可能性すらある。

必要以上に攻撃を受けやすく、大丈夫だろうかとは思う。

よほど身辺をきれいにしていないと毒舌ポジションは成立しない。

5年後あたりに、たぬかなが同じようなことをして活躍してたら、個人的に尊敬する。

あと、何もないことを祈る。